脂肪吸引の施術方法の違い
運動や食事制限をしなくても脂肪を除去できる脂肪吸引や脂肪溶解には数種類の施術方法があり、それぞれに特徴があります。痛みの強さやダウンタイム、費用面を考慮して自分に合った施術方法を選びましょう。
4つの施術方法を比較してみた
代表的な脂肪吸引・脂肪溶解の施術方法を比較してみました。中には施術方法を組み合わせて施術を行う美容クリニックもあります。
施術方法一覧とそれぞれのメリット
カニューレ
施術方法
必要なだけ、ごくわずかな切開をし「カニューレ」と呼ばれる細い器具を使って直接脂肪を吸い取る施術方法です。切開する場所を慎重に選ぶことで傷跡も目立ちません。太さや細さ、形など何十種類ものカニューレがあり、使用する部位などに使い分けることで、凸凹のないきれいな仕上がりになります。
費用
部位によっても変わりますが1か所10~40万円程度です。
カニューレのメリットデメリット
即効性があり、はっきりとした効果を実感できるのがカニューレのメリットと言えるでしょう。デメリットはダウンタイムが長く、麻酔を使ったり少しでも体にメスを入れるわけですから、体に負担がかかることです。完全に仕上がるまで場所にもよりますが3~6か月は診ておいた方がよいでしょう。
カニューレの注意点
脂肪吸引する部位や状態によって、医師が適切なカニューレを選ぶ必要があります。カウンセリングの様子や実績などを見極めて、経験豊富で腕の立つ医師にお願いするのが無難です。
カニューレで施術しているクリニック
⇒城本クリニック
コムロ美容整形外科
超音波式脂肪吸引
施術方法
体外もしくは体内から超音波をあてることにより、熱で脂肪組織を柔らかくさせて脂肪吸入を行います。血管や神経など、周辺組織を傷つけることなく吸引が可能で、出血量やむくみ、痛みも最小限に抑えるこが可能です。
費用
部位によっても変わりますが1か所10~40万円程度です。
超音波式脂肪吸引のメリットデメリット
メリットは痛みや周辺組織へのダメージが最小限に抑えられるためダウンタイムが少ないことです。また、術後の仕上がりが凸凹になりにくいといわれています。デメリットは、超音波は熱を発しますので必要以上にあてすぎると、表皮に熱傷が起こることがあります。
超音波式脂肪吸引の注意点
ダメージが少ないのでダウンタイムは少なめと言われています。部位や範囲によって異なりますが、少ないと言っても3か月以上はみておいた方がよいでしょう。
超音波式脂肪吸引で施術しているクリニック
⇒恵聖会クリニック
⇒城本クリニック
⇒ジョウクリニック大阪院
メソセラピー
施術方法
メソセラピーは脂肪吸引のように切らずに脂肪を除去できる、脂肪融解注射です。痩せたい部分に少量のアミノ酸、ビタミン剤、薬剤などの有効成分を注入することで、脂肪成分が溶け出し体外へ排出を促します。全身に施術を行うより、部分痩せに特に向いているといわれています。
費用
脂肪溶解に使用される薬剤は各クリニックで内容が異なるため、クリニックによって値段が異なります。手のひら1枚分の広さ1回分で1.5万円~3万円程度が相場だといえるでしょう。
メソセラピーのメリットデメリット
メリットは大掛かりな手術などは必要なく、注射を施すだけなので治療時間が5~20分と短く済むことです。痛みもほとんどの場合注射針を刺す痛みのみです。顔に使用する場合は注射の後を避けて当日からメイクが可能です。デメリットは手軽で短時間で済ませられる分、脂肪吸引と比べたら劇的な効果が見込めないことです。
メソセラピーの注意点
脂肪吸引のように劇的な変化は見込めない可能性が高いです。治療当日はすこし突っ張ったような違和感がある人もいるようです。
+メソセラピーで施術しているクリニック
THE CLINIC
優愛クリニック
クローバー美容クリニック
ウエット・メソッド
+施術方法
必要最小限切開した部分からカニューレ(管)を差し込みます。脂肪を膨らませて吸引しやすくするための「生理食塩水」、出血を抑えるための「血管収縮剤」、痛みを抑えるための「麻酔薬」などを脂肪層に流し込みながら脂肪を吸引していく方法です。局所麻酔で施術が行われるため、患者自身が意識がある状態で手術を行うことができます。
+費用
部位や範囲により、また、超音波式と組み合わせて行われることもあります。太ももであれば10~40万程度が相場です。
+ウエット・メソッドのメリットデメリット
メリットは局所麻酔で済むので、全身麻酔に比べて負担が少ないことです。世界的にも評価されている脂肪吸引方法で、安全性が高いです。デメリットは他の脂肪吸引と同様、直後は腫れや内出血があり、完全に仕上がるまでには2~3か月以上を要することです。
+ウエット・メソッドの注意点
他の脂肪吸引と同様、手術直後は施術部位を圧迫する必要があり、中には必ず通院するよう病院側から注意を受けることもあります。
+ウエット・メソッドで施術しているクリニック
共立美容外科
恵聖会クリニック
脂肪冷却
施術方法
水は0度で凍り、脂肪は4度で凍る特徴を利用した痩身技術です。凍った脂肪細胞は破壊され、体外へ排出されます。海外セレブがこの施術方法でダイエットを成功させたことから徐々に人気が高まっています。切開や注射なども必要がなく、脂肪冷却の専用マシンを使って手軽にできるのも人気の理由です。
費用
部位数や時間によっても異なります。初回限定で安くなることもありますが、割引がなければ1部位5万円~程度が相場です。
脂肪冷却のメリットデメリット
メリットは大掛かりな手術や注射が必要なく、他の組織を傷つける心配も全くありません。美容クリニックではなく、エステでも採用しているところがあるためハードルが低いです。ただし、エステの場合、医療用の機械に比べて効果が落ちる可能性が高いです。デメリットは脂肪がつかめる程度ある場所にしか施術ができないため、お腹周りや太ももなどの場所に限られます。脂肪吸引のような即効性も期待できません。
脂肪冷却の注意点
手軽に施術を受けることができますし、体を傷つけないのでダウンタイムもほぼありません。しかし、体を冷やしますので人によってはお腹が緩くなったりすることがあるようです。また、消化器官の働きが悪くなるため、施術直後に食べ物を口にするのは避けたほうがよいでしょう。
脂肪冷却で施術しているクリニック
